恋の伝説

昨日 君を久しぶりに
街で見かけたのさ
それは とある夏の残り香
突き抜けるような青の下

最近どうだ と一言
口でも聞けたらな

いつも とぼけたフリの僕らは
夏の夜 誰もいない公園
手をつなぎ歩いた ツキノワの下で
ねぇ 君が言いかけたこと何だったのか
もう今じゃ 確かめようないね
あの頃の僕らは 風の中で笑う

愛の意味 愛の意味なんて
知らないさ
若気の至りのような恋
久しぶりに見かけた君は
どこか大人びて見えた

はじけたラムネはもう戻らない
あの夏は思い出の中の
オルゴールのようにはならない
鳴らない 聴かせておくれよ
あの頃のメロディを

昨日 君を久しぶりに
街で見かけたのさ

最近どうだ と一言
心で囁けば

いつも とぼけたフリの僕らは
夏の夜 誰もいない公園
手をつなぎ歩いた ツキノワの下で
ねぇ 君が言いかけたこと何だったのか
もう今じゃ 確かめようないね
あの頃の僕らは 風の中で笑う
風の中で笑う

君に巡り合えたことこそが
僕にとっての 恋の伝説なのさ
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