哀しくて

哀しくて 言葉もない
港の店 晴れた日に
サヨナラを とほうもなく
軽く告げる 幕切れで
いつも誘い合い
未来さえ話した この場所で
髪を変えたのも 気付かぬ程今
あの人を想うだけね
遠い船を 見つめながら

瑠璃色に光る海が
くやしい程 穏やかで
どれだけの強さが今
この私に あるというの
一人飛び出して
ハンドルを握る 海沿いに
どうかこの先は 来ないで誰とも
どんな海をみつめたって
あなたを きっと想うはず
好きだもの まだあなたが
その弱さが 哀しくて
哀しくて
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