弱虫

さよならを あげる
他に何も あげるものがないから
傷あとを あげる
出逢えたこと 忘れないで欲しいから
北向きの部屋で 何度も抱きしめ
私を だましたの
あなたは弱虫
心変わりしても
サヨナラ言えない 弱虫

この愛を 捨てる
他に何も 捨てるものがないから
憎しみを 捨てる
出逢えたこと 汚さないでいたいから
すて猫のように 温もり欲しくて
自分を だましたの
私も弱虫
愛が冷めた今も
ひとりがこわくて 弱虫

ふたりは弱虫
傷つけあうくせに
サヨナラできない 弱虫
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