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やることもなかった16のあの日
居酒屋のバイトの帰りに
いつもの溜まり場の公園
あいつと2人でくっちゃべってたっけ
近づいできた知らない奴に
急に目の前でラップかまされて
マジかよ こんなことあるのかよ
その出会いは全てを変えてったんだ

客は1人もいない フロアに向かい
ステージから本気で歌っている
おい そこのガキンチョ お前の未来ってやつは
俺がいる限り 未だに続いてるぜ

誰も見たことない 景色を探しに行く
俺らのストーリー
泣き顔も笑顔もさらけ出して
次の街へ向かおう
どうせ一度きり なんだから
どでかく花を咲かそう
ガキの頃から同じだな
ずっと夢から覚めない

タバコ吸ってた あの空き地にも
いつのまにか どデカいビルが建ってて
大好きだった あの子も最近
結婚してママになったらしいな
でも相も変わらず この店の
ビールだけは昔から不味くて
懐かしさに身を任せてたら
とっくに3時を回ってた

「あの頃は全てが上手く行くと思ってた」
なんて周りが現実を見始めた
なぁ時の流れは 早すぎるな
明日も仕事と 帰ってくお前の背中を見てた

誰もしたことないことやってみせるから
待っててくれよ
大人になってくお前も熱く
させるような歌を歌おう
振られたあの子も 後悔するくらいの男になるさ
ガキの頃から同じだな
ずっと夢から覚めない

車椅子に乗ってる あいつは
明日のことすら忘れてしまうのに
俺のことは何故か覚えてると
昨日 母さんが嬉しそうに電話してきた
お前がいるから 俺がいる
何度倒れたとしても立ち上がる
どうしようもなかったクソガキは
あの日の落書きから誰かのヒーローに

誰も見たことない 景色を探しに行く
俺らのストーリー
その悲しみもその喜びも
夢の場所へ運ぼう
どうせ一度きり なんだぜ
不可能だとしても行くぜ
ガキの頃から同じだな
未だ音楽にハマってる
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