思い出の小径

いつかあなたと 歩いた道は
南禅寺から銀閣寺までの 静かな小径
交わした言葉は 少なかったけれど
響く足音 はしゃぐように 重なりあっていたわ
お寺にあった 日記帳に書いた
「来年もまた二人で ここに来れますように
守ってください」と
今は昔… あなたと過ごした日々
少し思い出せば ほのかな風のかおり
二人の愛をたどる1ページ 浮かんでくるのです

小雨降る京都 ひとつの傘で
北大路から丸太町までは いつもの小径
秋の夕暮れは どこか寂しそうね
揺れる心を映すような 夕陽がきれいだった
街にひろがる 銀杏(いちょう)のじゅうたん
小さな花束にして 少し照れた様子で
私にくれました
今は昔… あなたと過ごした日々
少し思い出せば ほのかな風のかおり
二人の愛をたどる1ページ 浮かんでくるのです

二人の歩いてきた1ページ 大事な宝物
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