東京雪月花

咲く花の
短かい命の 愛おしさ
どこか似ている 人の世に
めぐり逢えても 何故結べない
愛し 恋しい 愛し恋しの板ばさみ
東京が泣いている あなたに逢いたい

三日月が
闇夜を照らして やせてゆく
まるで私の 身代わりに
生きて甲斐ある 春夏秋を
せめてあなたと せめてあなたと暮らせたら
東京が泣いている ひとりにしないで

雪が舞う
真っ赤な椿の 花びらに
音も立てずに ヒラヒラと
女ひとりで どうして越せる
冬の長さを 冬の長さを淋しさを
東京が泣いている も一度逢いたい
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