ジュブナイルに捧ぐ

不条理に呑まれた太陽 無情にもこの世界は...

「前に倣えば報われるのだろう」
誰もがそうだと信じ生きている 番号付けされた未来

はみ出そうとする僕らを 誰かが嘲笑っても
気高きその翼で弧を描いて

不条理に呑まれた太陽 無情にもこの世界は
夢抱いた少年から 光すら奪い去ってゆくけど
君は君でいい ありのまま旗を掲げ
現実で日々戸惑い迷いながらも
果てしなき砂漠をひた走り続けて

この世界中で 唯一君が誇れるものを
他の誰にも渡さないでいて欲しい

刹那に過ぎてゆく日々で 疑いばかり覚えて
傷つかぬ為の予防線を張ってる

汲み上げども尽きぬほど湧き上がってくる
苛立ちや焦り、不安、重圧に 蝕まれそうになった時
いつも側にいて共に泣き笑いながら
七転び八起き 再び奮い立つ覚悟を
僕に君が宿してくれるから

戻れない時間の中で僕らは
叶わぬと知りながら夢を見て

不条理に呑まれた太陽 無情にもこの世界が
夢抱いた少年から 光すら奪い去ってしまっても
哀しみに暮れる今日も 涙の乾かぬ明日も
孤独すら糧にして それでもなお強く
生き抜いてゆけ
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