泡沫

ときには冗句で 名も知らぬ場所まで
くたびれた気持を そっと逃したいのに
ぼろきれのように 寝そべる車道のうえ
火照る体をただそっと 冷ましたいのに
燃え尽きるくらいに やれたんだもの
気は 落とさないで ときには密かに
ビルの屋上から 泡沫の実りを そっと眺めたいのに
泣き出せるくらいに 頑張ったこと よくわかってるさ
もしもすぐには 堪え切れないのなら
おやすみの唄を 今そっと 歌ってあげるよ
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