どこへ帰る

どこへ帰る どこへ帰る
追って走れば からみつく
しろい吹雪の いじわるさ
黒い小さな 点になり
消えた夜汽車の 汽笛の音
結ばれないのが 初恋と
髪を優しく なでられた
指のぬくもり あの声も
木枯らしになって
木枯らしになって のこるだけ

うしろふりむきゃ 灯がひとつ
雪の峠に うるんでる
かじかむ両手を くちびるに
そっとおしあて 泣くばかり
好きだと言いたい もう一度
あつい想いを 打ちあけて
いつかみたいに 抱かれたい
たとえ誰かの
たとえ誰かの あなたでも

木枯らしみたいな 恋だった
女ごころを 吹きぬけて
たったひとつの 想い出を
連れてゆくのね
連れてゆくのね さよならと
どこへ帰る どこへ帰る
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