た・か・ら・べ

恋しくて恋しくて せせらぎに蒼い風吹く
たからべの今頃は 水の森 半夏生
こらえ切れなくて 列車の窓際で
想い募らせながら あの駅思い出す
恋しくて恋しくて たからべに着くまでは

切なくて切なくて きらめきの悠久の森
たからべの今頃は 祭り唄 はしゃぐ声
手繰り寄せるよに 窓に頬よせて
想いに胸を焦がせば あの駅近づいて
切なくて切なくて たからべが近づけば

うれしくてうれしくて あの時のままの駅
溝の口岩穴も いにしえのままですか
なんにも言えなくて 黄昏色の中
ふたりの言葉を 隠したままですか
うれしくてうれしくて たからべにいることが

うれしくてうれしくて 財部にいることが
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