「芝居小屋」という名の酒場

真夜中に 扉(まく)が開(あ)く
「芝居小屋」という名の酒場
昼の仮面を 脱ぎ捨てて
演じたいのさ いい男、いい女を…
何も筋書き 決めないままの
気分次第の ああ 恋芝居

ウヰスキー あおるのは
無精髭の 酔いどれ役者
捨てた女の 不倖せ
懺悔してるよ 泣き乍(なが)ら 自分のせいと…
誰も男にゃ 覚えはあるが
忘れたふりを ああ してるのさ

台詞(せりふ)など なくたって
見つめ合えば こころは通う
酒の力で 抱き寄せて
灯り吹き消し くちづけを交わしたなら
甘いギターが ふたりを包む…
ひと夜限りの ああ 艶(つや)芝居
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