REVOLVER

この快楽に本能が喘ぎだす。
ねぇ、はやく弾丸を詰め込んで。

ふわりカワイイ愛され女子[ガール](笑)は疲れるわ。
雄たちは蜜で群飛[ト]ぶ。
午前0時の支配者はこのアタシだから、
雑花[アノコ]は摘んどいて。

小さな花も可憐な薔薇を演じれば咲くと信じてた。
なのに……芽をつけたのは紅い桜の娘[チェリー]。
目障りな雑花[アノコ]が、嫌い嫌い嫌い嫌い!

さぁ、拳銃[ピストル]に欲望を詰め込んで。
撃ちヌけば啼き濡れる蜜の花。
その代償に雄たちは逆らえない。
ねぇ、お願い。雑花[アノコ]を狂わせて。

すべて壊して、奪い取るだけじゃ満足[タ]りないわ。
雄たちを蜜で誘惑[サソ]う。
今夜、アタシのリボルバーで射撃[ウ]たせてあげるから、
撃鉄興[オコ]して。

ドレスを脱いで心咲[ヒラ]けば、女は棘ある花になる。
そして蠱惑に堕ちた雄は最期の毒針で、
命尽くしてくれるの。

さぁ、拳銃[ピストル]をこの背中[セナ]に忍ばせて、
悲劇へと仕上げてく愛の罠。
でも静かな「仮面の裏」読めなくて、
ねぇ、どうして。アタシじゃイケないの?

“I don't care whatever it takes.
Just kill that bitch.”

どんな名銃[メイキ]に弾を詰めても、撃ち尽くせばただの玩具で、
やがて嫉妬に歿[オボ]れてすべて失う、
醜悪[ミニク]いアタシが、嫌い嫌い嫌い……。

“さぁ、終幕にこの曲を歌いましょう。
大切な友人[アナタ]との約束を。
例えふたりが行く先を違[タガ]えても、
いつまでも、ここで待つから忘れないで”

この快楽で身体は満たせても、
濡れるほど穢れゆく罪の花。
心が荒れ果てて、枯れ果てて、痛いのに、
ねぇ、優しい水を与えないで。

ねぇ、お願い。この胸の弾倉[アナ]を充填[ウメ]てよ――
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