夕焼いつか

夕やけこやけでまたあした
またあした

公園のブランコで
はしゃぎ声
夏休みの子供達

順番待ち弟君 ああ
しかめっ面が可愛くて

そう言えばさ あの頃は
どうでも良いようなことが
どうでも良くないことだったんだな

過ぎてく ただただ
過ぎてく ただ

流れていく時の中で
何かを置き去りにして
あくせくあくせくあくせく
今もがいて

誰かが誰かを想い
誰かは誰かを歌い
それすら泡のように
いつか消えるから

それはそうとして
あの夕焼けを
一緒に見ないか

定年迎えた先生が壇上で
お別れの挨拶
空を見上げて泣いてたな
ああ見上げて泣いてたな

そう言やさ あの頃は
涙は悲しいものと思ってた
本当は美しいものだったんだな

うつろぐ ただただ
うつろぐ ただ

喜怒哀楽の繰り返し
兵たちの夢の後
流れる時の中を
今もがいて

あるべき姿信じて
なるべき姿と戦い
それすら泡のように
いつか消えていく 消えるから

それでも

誰かが誰かを想い
誰かは誰かを歌い
誰かが誰かを愛し
いつか ああ

誰かの想いが実って
誰かの腕で泣いて
誰かの愛で染まっても
いつか消えるから

それはそうとして
あの夕焼けを
一緒に見ないか

夜が更けて
ついでに朝焼けも
見ないか

夕やけこやけでまたあした
夕やけこやけでまたあした
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