チラナイハナ

もしも 戻せない出来事だとしても
消せない悲しみさえ かたち変えてくだろう

日にちぐすりという 往く時の流れが
助けてくれるだろう 彷徨う僕たちのことも

あの花は咲いてるか あなたの胸にも
頼りない言葉で 交わし合った願い

散ることのない花は どこにもないけど
やり直せるはずさ 僕たちはきっと
何度でも

自分は自分を 決して棄てられない
自分は自分からは 離れられやしない

二つの手のひらが 掴めるのは一つ
右手か左手の 片方だけの明日

その花は咲いてるか 折れそうな心で
それでも倒れずに 空を向いている

どれだけの日々が過ぎ 季節が巡っても
遅すぎることなど 少しもないさ
いつだって

希望の泉がもう枯れてしまったとしても
水の湧き出る場所 探しだせばいい

あの花は咲いてるか あなたの胸にも
拭ったその頬を 伝ってた涙

散ることのない花は どこにもないけど
始められるはずさ 僕たちはきっと
何度でも
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