刹那のポリクロオム

宵闇 彷徨う
過ぎ去りし日を廻(めぐ)り
冷えた躰(からだ)を 誘(いざな)い
月明かりさえ 無情に

秘めては 燃えゆく躰温(ねつ)さえ
遠のいては

淡い瞬間(とき)を求め 掛け違う
営みは 儚い夢
花散るやうに ひとひら
憂うほど 貴方へと

水面に 揺蕩(たゆた)う
差し込む 光と影
漂いながら 触れ合う
愛情(あい)は 其処に在りますか

覚めても 止め処なく溢れて
記憶の底 堕ちてく

移ろう季節を数えて
一夜(ひとよ)の刹那 其れは幻

瞬間(とき)を求め 掛け違う
営みは 儚い夢
花散るやうに ひとひら
今も尚 重ねて
結ばれぬも 運命(さだめ)と
色褪せぬ 想い抱いて
願いかけて 夜空に
憂うほど 貴方へと
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