黄色い道

ひとまたぎする道の向こうにあの娘が見える
探し物なら忘れる程の六月の雲
通り雨から誘われるまま砂利道、蹴って
橋桁のすみ、しゃがむあの娘の手を捕まえた

黄色の道二人でゆっくりと歩きましょう
ずっとずっと

小雨がにじむ道の匂いが目を潤ませて
回り続ける針を逆さに回して逃げる
梅雨が明けたら触れ合う事の度が過ぎてきて
ゆがむ眉毛を真下に見ては頬よせあって

黄色の道ふたりでゆっくりと歩きましょう
ずっとずっと

まだ降る雨粒が離れるなと落ちてくる
相合傘の夜、緑の傘さして

黄色の道ふたりでゆっくりと歩きましょう
まだ降る雨粒が離れるなと落ちてくる
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