ラブレター

隣の部屋で
遠くの国で
誰かと誰かが囁きあう 愛してる、と

机の上の紙と鉛筆
誰宛でもないラブレター 書いてる
練習してる

こころは真っ白で やわらかい

胸のあたり 手をあてれば
跳んで はねて うさぎみたい

だから そっと抱きしめるの
僕のこころは 僕だけのもの

やさしい人が 冷静でいてくれて
今日も世界は なんとか まわってる
持ちこたえてる

しわしわになった紙を広げて
誰宛でもないラブレター 書いてる
練習 続けてる

―― あなたは今 どこにいるんだろう

胸に そっと抱いていても
それは ふいに奪われちゃう

いつか そんなときがきたら
“僕のこころは あなたのものだ” と

手紙を書くよ
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