止まない雪

果てしなく何もない白いだけの大地
進むべき道さえも覆い隠して

震える足で一つずつ残した足跡
生きていく意味を創るしか無かった遠い日

恐ろしい声が聞こえる 耳を塞いでも囁く
闇に呑み込まれないように 想い叫ぶ

動けずに見つめていた 光の未来は
輝いた強さだけ 影を残した

誘い込むように安息へと向かわせる声
どこへ逃げても無駄な事を思い知らせる朝

役割終えて風に散る ひとひらの花びらが舞う
命の灯はまだゆらめく 想い映す
綺麗に終われるだろうか 君にまた会えるだろうか
書き綴った物語が 誰かの背を押せるように

胸の奥で降り続ける 止まない雪
記憶を凍らせたまま ただ時計の針だけが進んでいく

かじかんだ小さな手のひら 強く握って あての無い明日の陽を選んでいた

灼熱越えて秋に散る ひとひらの花びらが舞う
命の灯はまだ消えずに 詩を歌う
誰も傷つけたくはない 君を泣かせたりはしない
書き綴った物語が 自分までも救えるように

胸の奥で降り続ける 止まない雪
過去の足跡を消して ただ目の前だけを見続けさせる
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