バラッド

「もう傍にいられないな…」寒空の下
君に そう投げてしまった
でも君は Ah ただ…

春の日 待ちくたびれた顔していた君の
桜の色した口元 今ではなつかしい

このまま君とずっと居られるのかと
いつの日か口ずさむ涙のバラッド
君の匂いを覚えたはずなのに
君はただ…
やさしくうなずいた

なにも言わないまま
僕見る瞳(め)は ただ美しい

流星の下で線香花火の玉がおちないようにと
願い込めた夏の終わり

このまま君の傍に居られますように
切なさを手繰りよせたけど
こぼれてゆく微かな胸の鼓動が
ため息の夜に凍えた

あの日 僕のシャツの二つ目のボタン
そっと君の指ではめてくれただけ
それだけなのに

このまま君とずっと居られるのかと
いつの日か口ずさむ涙のバラッド
君の匂いを覚えたはずなのに
もう君を抱きしめられない…

このまま君にずっとふれてたいけど
切なさを手繰りよせるだけ
途切れることなくあふれてく思いを

会いたくて Ah 会いたくて
夢でいい Ah 傍にいて…
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