仇の風

最後の恋と空に誓った
あなたとこの町 訪れたときに

木漏れ陽が舞う古い吊り橋
渡る背中を ただ見つめながら

仇(あだ)の風 胸に吹く風
永遠を信じてたのに
いつしかこぼれた 愛が手のひらから

駅へと続く長い砂利道
ふたつの足音 奏でた幸せ

ずっと一緒と告げた言葉に
嘘はなかった そうあのときには

仇の風 雲を呼ぶ風
寂しさに裾を乱され
心も景色も変えてしまったのね

この風止んでも 愛は戻らなくて
もう来ることない あなたのふるさと
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