七尾線

女の願い 乗せてゆく
涙で見送る 「花嫁のれん」
私を捨てた あなたを追えば
意地が未練 ちぎる散らばる
逢いたくて 逢えなくて
雪が舞う 七尾線
好きと言われ女は 夢をみる

断ち切るはずの 能登の空
津幡(つばた)を始発の 切符を握る
気まぐれだよと 冷たい言葉
なんであなた わざと言ったの
逢いたくて 逢いたくて
迷い泣き 七尾線
愛に生きる女は 罪ですか

待つ人もない 終着駅は
夜の帳(とばり) 心凍える
逢いたくて 逢えなくて
雪も泣く 七尾線
春は遠い女の ひとり旅
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