不幸な秋

ガラスで指先を傷つけてしまった
何かしら不安な予感
親しいあのひとがこの世を去ったのは
わたしがおろおろしていた頃だわ
誰もが楽しくしてるのに
悲しい便りがとどけられ
夏は……
突然 不幸な季節に変った

私はハーモニカさびしく吹いている
台風が来そうな日暮れ
大事なお話を残しておきながら
どうしてあのひと死んだりしたのか
はげしくちぎれる夏の雲
木の葉が枯れ葉に変りそう
夏は……
突然 不幸な季節に変った
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