修羅と極楽

紙一重の境 修羅と極楽 蘭(はな)を憎むも 愛するも
その一重の境 見極めたいなら 献(ささ)ごうこの風も この首も

流れたはず 古(いにしえ)の朔夜(さくや)は
追いすがって接吻(せっぷん)して あゝ 泡沫(うたかた)

夢見て 歩んで 悔いて 繰り返して
死ぬまで生きるさ あゝ けりをつけるまで

命がけのいのち 修羅と極楽 愛を試してためされて
そこにある真髄(まこと)を しゃぶり合う時 謳(うた)おう
きみの世の絶頂(ぜっちょう)を

切望と引き換えた献身に
裸にされ名もなくされ あゝ 刃(やいば)に

生まれた 育った 転び 起き上がった
愛され 愛した あゝ 永久(とわ)にと願った

夢見て 歩んで 悔いて 繰り返して
死ぬまで 生きるさ あゝ けりをつけるまで
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