私こそ、ごめんね

“どんなに離れた場所に居ても、心は繋がってるよ”って
一番使えそうなセリフだけ 私の中に置いてった
本当は気付いてる そうよ あなたはその時同時に
二人の思い出も置いてった

電話もかけてくれなくなって 待っていたらもう夜遅くなって
きっと そういうの苦手なんだよね そう思わせといてよ お願いね
まるで続かない会話 一通ごとに長くなる合間
“まぁ、いっか。仕方がないか。”って思えるんだけどね

「いつ会えるの?」 「君が会える時でいいよ」
「じゃあ、明日がいいな」 「ごめん、明日はダメだな」
本当はね、本当はね、私こそごめんね

“こんなに会う度好きになる”って呟いた画面の中
映りこんだ その横顔ずっと 独り占めしたくなるの
本当は気付いてる 今繋いでるこの手 低い声
あなたに少しだけ似てるって

別に寂しかったわけじゃない 心が素直にときめいたの
でも可愛いままで居てあげる あなたが恥ずかしくならないように
まるで冷めきった“愛してる”なんて言葉でさえも信じてる?
知ってる?最後のキスだって思い出せないこと

「今日は何するの?」 「流行りの映画観てくるよ」
「誰と観るの?」 「君の知らない人だよ」
本当はね、本当はね、興味は無いけどね

「今、会いたいな」 「そんなバカなこと言うなよ」
「声聞きたいな」 「ごめん、もう寝るわ」

「いつ会えるの?」 「君が会える時でいいよ」
「じゃあ、明日がいいな」 「ごめん、明日はダメだな」
本当はね、本当はね、私こそごめんね
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