Phantom (Album ver.)

繋いだ指先から 伝わるこの体温(おんど)は
いつだって曖昧な台詞を溶かしてく
淋しさに溢れたとき この場所で思い出す
塗り潰すことのできない黒のcanvas

岸に打ち寄せられて 届くこの便りには
白い紙すら1枚も無い
心(うち)に伏せた言葉は 二度と聞けないままで
どこに行けばいいのかわからない

僕たちはきっと伝えることを
失うことで消えてしまう生き物だからと
今日すら進めない 子供の僕をずっと 離さない
泣いて笑って砕けた 最後まで君を守るよ

戻れない時間を 投げ出すふたつの目は
臆病で震えた背中 幻影に泣く
誰にも見せない夢 空想を詰め込んだ
一日が終われば悲しい夜が明ける

土を離れるときは 意味があると信じた
嘘も隠せるけれど怖くて

本当はみんな独りきりだと
受け入れて涙が溢れたその日からずっと
明日も進めない 大人の君を僕は 離さない
持って生まれて手にした 宝物きっと守るよ

聞こえる羽の音が 翳す太陽(ひかり)見上げ 遠くなる

僕たちはきっと伝えることを
失うことで消えてしまう生き物だからと
今日すら進めない 子供の僕をずっと 離さない
泣いて笑って砕けた 最後まで君を守るよ

いつかまた出会える日が来て
失くした君の中 奥底の物まで全て
忘れられたら どんなに幸せかと いくつもの
星を空に散りばめて 「幻だ。」 僕が守るよ
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