微笑みのほとり

ふうわりと花びらが
心の水面 埋め尽くしてく
こんなにも穏やかで
やわらかな時間(とき)がただ愛しい

雲の影が ゆるやかに流れて
過ぎてゆくのを
眺めて二人 そっと寄り添う
優しい熱を感じながら

あなたと生きたい 揺らめき響き合うたび
明日(あす)を信じることを知ったから
寄る辺ない世界で 微睡む祈りのもとに
しあわせが降りますように

一瞬の輝きを
人は永遠と呼ぶのでしょうか
遠き日の喧噪に
思いを馳せて 瞳閉じれば

過ぎた日々の光景(けしき)が
鮮やかに息づくけれど
その激しさに その儚さに
立ち止まらない 誓ったから

あなたと行きたい そう強く願った日から
自分信じることを覚えたの
過去から未来へ 巡る季節を旅した
愛しい微笑みのほとりで

雲のかたち 草の匂い ここに在るものすべて
同じ刹那は二度とないこと
そっと教えてくれるようで

あなたのほとりで 命の限り咲きたい
明日を信じるたびに強くなる
寄る辺ない世界で 微睡む二人にずっと
しあわせが降りますように
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