搖れる大地 II

月の虹にほほえみながら
忘れられた旅にでる
来たるべきものなどありはしない
ぼくはどこにも生きてはいない
三文オペラはお終いさ
ここを過ぎたら嘆きの大地
ここを過ぎたら永遠の夜
ここを過ぎたら滅びの都

尽きたのぞみが俺のプロペラに息をふきかける。
紺碧のおおぞらの涯まで飛んでいけと!

揺れるあしたにほほえみながら
幽霊たちのバンケット
昼が夜にかわるのならば
レミングの群れに火を放て
ぼくはまぼろし夢はうそ
ここを過ぎたら嘆きの大地
ここを過ぎたら永遠の夜
ここを過ぎたら滅びの都

いつまで夢をみてるつもりじゃ!
おまえのその複葉機が吐きだした苦しまぎれのちぎれ
雲が龍にでも見えるというのか!

シルトの雨にうたれながら
アカシアの港を馬車がでる
世界はどこにもありはしない
ぼくをだれもみつけられない
舞踏会はお終いさ
ここを過ぎたら嘆きの大地
ここを過ぎたら永遠の夜
ここを過ぎたら滅びの都
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