ライトリーク

外れた雨の予報は遠く姿を変えて、
あなたは僕の知らない誰かの腕を濡らしていたと知る。
四月の嘘のように。

醒ませば月より涼やかに本能を揺らすその声。
どこか知らない星へそっと投げかけるように口ずさむの。

悩んでも、悔やんでも、恨んでも、歪んでも、
日はただ傾くし、心もすり減るだけ。
費やした想いと滲んでゆく赤さにただ焦げついてる円盤の上。

あなたが海になれる場所で、
あなたが海に変わる音で、
あれるように祈ることで息をしている。
数多の眼差しのなかで、
あなたの目と耳と心を、
探しては年月を回し続けるよ。

外れた雨の予報はここで姿を変えて、
あなたは僕の覚束ない行き先を照らす光のまま……。
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