21世紀新青年

鈍色眼鏡 曇り硝子
磨いて君が覗いた
未來のメガロポリスの街
今日も僕は歩いてく

革のブーツの踵鳴らす
アスファルト奏でるビート
どこかいつかの君の耳に
送ろう 僕の音楽

影を曳き踊った
地下道のアダムたち

世界の始めから同じ
闇に 聳えた文明は
まるで書き割り舞台の様さ
月と太陽貼り付けよう

求めて止まぬのは
いつの世も変わらない

飛ばせ 空想の
機械仕掛けの羽広げ
回せ 螺子巻きを
人は自在な自動人形オートマタ
次の角曲がり
建設途中の理想郷ユートピアへ
手を貸しに行こう

視えないものを視せないように
クリアを装う現代さ
最初から穢れたものなど
けして在りはしないのに

螺旋状の記憶が
眼の奥で立ちのぼる

走れ 蒸気列車
時空という線路の上
廻せ 歯車を
イカれた科学者のように
遙か もうひとつの
過去へと明日へと旅をしよう
今を創るため

飛ばせ 空想の
機械仕掛けの羽広げ
外せ 撥条を
人は自由な自動人形
次の角曲がり
完成間近の理想郷で
僕等は 出逢おう
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