夏のかけら

雨上がり さわぐ蝉の声 季節が迎えにくるのを歌っているみたい
心をそっと忍ばせる 誰にも気づかれないように
八月はいつも気まぐれに心をさらっていくの
巡る 巡る 頭の中 行方知れず 君への想い
ゆらり 夜のとばりが落ちて 打ち上げ花火弾けた
夜空を照らす夏のかけら 光の花びらになって
またここで会えるから 声にならない切ない気持ち
君の横顔見つめて ぎゅっと手を握りしめた
風そよぎ ゆれる夏草は 季節が過ぎてしまうのを歌っているみたい
君から突然の報せ 「遠くへ行ってしまうんだよ」
八月はときに気まぐれに心をさらってゆく
夏風に舞う君のかけら ふたり離れてしまっても
また笑えますように 声にならない切ない気持ち
君に少しのわがまま そっと手を握りしめた
巡り 巡り いつかの夜 君の呼ぶ声が聞こえたんだ
花が 花が空に咲く 忘れないものここにあるんだよ ねえ
夜空を照らす夏のかけら ふたり離れてしまっても また笑えますように
夏風に舞う君のかけら 光の花びらになって またここで会えたから
頬を流れてく恋のかけら ほんの少しの強がり ぎゅっと手を握りしめた
また笑えるように
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