本当におしまいの話

こんなひどい仕打ちはないね
石畳をただ歩いてたんだ

重荷背負って左側を
汗まみれのでかいシャツ

邪魔だよっていつまでも言われて
悲しいってこんな時だろ
垣根の向こう側から誰かが
涙を撒き散らすなって呟く
おしまいにしてくれ そんな話

こんなひどい話はないね
川のそばにただ座ってたんだ

重荷下ろして夏の中で
涼しい風待っていただけ

夕暮れがそこをどけって迫って
寂しいってこんな事だろ

化石の小舟が流れてく
自分は作られたって呟く
おしまいを運ぶ この世ってやつは

おしまいが来るならば ここにいればいい
おしまいがあるならば 始まればいい
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