ドッグ・ソング

町から町へ あてもなしに ふらり
生まれついての のら犬だから

だけど まぶしい人生だった
まがった尻尾を のばして
ちょっと ぼくは はにかんで
お昼寝の時間

思い出ばかり ひとりごとをぽつり
バケツの底に 鼻をこすって
ぼくはのら犬 名前は Tramp
着のみ着のまま 歩くだけ
きっと 風さえ 一帳羅の
上着がわり

幸福なんて 時がたてば
感じられるさ 少しなら
灰色の空と コンクリートを
上目でみるさ

ぼくは のら犬 名前は Tramp
着のみ着のまま 歩くだけ
幸福なんて 時がたてば
感じられるさ 少しなら
きっと 風さえ 上着がわり
着のみ着のまま歩くだけ
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