宇宙飛行

ああ、何度だっていい 同じページをめくるよ
僕を見つめるその瞳を 指でなぞって

ああ、月のない夜は 窓辺で空を見てる
古びた望遠鏡じゃ 上手に見えない

いっそのこと壊れてしまえば 楽なのにな

二度と会えないかもしれない それでも探しにゆくよ
銀河の向こう マゼランの彼方まで
カタチを無くしたとしても 光を放っているよ
ほら 出逢ったばかりの頃のように はにかむ君が眩しい

思い出の数だけ 深く刻み込まれてる
しわくちゃの この顔も最近じゃ 好きになれた
空っぽの小さな カバンだけ抱えて
行こう 希望を拾い集めながら

二度と会えないかもしれない それでも笑っていてよ
アルタイルとベガの物語のように
羽など生えてなくても すべてを捨ててゆくよ
ほら萎びたこの心さえ 何度でも蘇るよ

夜と朝の狭間に 昨日と今日の隙間に
枯れた涙の果てに 君はいるから
目を閉じても見えているよ 何万、何億光年でも
過去でも 未来でも 辿りつくさ

ああ、僕らだけの 朝焼けが――――。

二度と会えないかもしれない それでも迎えにいくよ
銀河の向こう マゼランの彼方まで
カタチを無くしたとしても 光になってゆくよ
ほら 萎びたこの心さえ 何度でも蘇る
愛しているよ もう一度伝えにゆくよ
ほら 出逢ったばかりの頃のような 君のもとへ
宇宙でも飛び越えるよ

ずっとずっと 探していた 生まれてきた意味なんてモノ
はじめからそんなモノ 何処にもありはしないのに
歩き疲れて 途方に暮れて うちに着いてドアを開けたら
君がくれた言葉 僕にすべて教えてくれたんだ
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