岳人の譜

雪解の水の せせらぎを
背中にきけば イワヒバリ
岳はわが友 わがこころ
孤独にたえる 尾根伝い

青葉が匂う 岩膚に
可憐に咲いた イワタバコ
岳はわが友 わがこころ
邪慳なゴロを よけながら

紅葉の錦 山の湖
口笛吹いて 風渡る
岳はわが友 わがこころ
コリスがよぎる 渓の径

吹雪をさけた 山小舎で
飲みほすお茶のあたたかさ
岳はわが友 わがこころ
踏みしめゆかん 新雪を
×