グレイの海

心ばかり追いつけなくなって何年
いっそ縫い付けておいてくれやしないか

くたびれた日常 理想ばかり言うよ
上手く話せない事ばかり

貴方の涙の 意味がわからず僕は
さやけし雨上がりの街はまた生まれ変わるだろう

そんな後悔を恐れては
蜃気楼のような幻想
惑うなよ 今を

夢の果てには グレイの海が
貴方とゆこう 砂に消えた涙
零れ落ちてきた 白い孤独
夜が用意した その命にさよなら

世界が僕を置き去りにしてしまって
形あるものは何処かへ消え去って

泡沫の光も 裏切られてしまうよ
あまつさえ誤魔化すばかり

貴方の涙が海の雫となるなら
誰かに望まれて生きてもいいんだと
思えるかな

そんな相槌を繰り返す
人形のような現状
黙っておいてくれないか

夢の果てには グレイの海が
瞼の向こう その深層の中
溢れだしてきた 憂いの記憶
航海しても 取り戻せないのなら

夢の果てには グレイの海が
貴方とゆこう 砂に消えた涙
零れ落ちてきた 白い孤独
夜が用意した その命にさよなら
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