わたしの中の、わたしとキミ

帰りたくない放課後はキミを探した
校庭のすみ小さく手を振ってたよ

代わり映えしない昨日の続き
だから明日もきっと同じ
世界が急に変わるワケじゃない
なんて、知ってるけど

話しかけられたら何て返そう
ありもしないシミュレイションしては
わたしの中のわたしはおしゃべりだね
キミの目を見てちゃんと笑い返せてるんだ

長い夏からフと風が冷たくなって
残された時間やっとね、気づいてしまう

永遠なんてここにはなくて
だけど明日も来る気がして
先延ばしした“いつか”が責める
だけど、どうすればいい?

声にできないまま呼んだ名前が
行き場もなくさまよって消えた
わたしの中のキミならば振り向いて
友だちにするみたいに笑いかけてくるのに

恋なんてわからない頃だったら
仲良くなれたのかな
今だからこんなにもキミのこと
好きって、好きって、わかる

話しかけられたら何て返そう
ありもしないシミュレイションしては
わたしの中のわたしはおしゃべりだね
キミの目を見てちゃんと笑い返せる

声にできないまま呼んだ名前が
行き場もなくさまよって消えた
わたしの中のキミならば振り向いて
友だちにするみたいに笑いかけてくるのに

わたしの中のキミはいない
×