Breeze

いつか何処かで 出会った風が
胸の隙間を 吹き抜ける瞬間(とき)
あなたの顔が あなたの声が
あの頃のまま 景色をゆらす

あんなに愛したのに
いまはわかるのに

淡い面影 似ている恋人(ひと)が
そばにいるけど 泣くときは ひとりきり

声は空耳 ふりむけばただ
白い砂浜 続く足跡
波に洗われ 波にさらわれ
磨かれてゆく 思い出たちよ

遠くきらめくまでは
わたしに教えて

求めるものは近くに
あの日のよう
気づかずに過ぎていくなら
かけがえない ひとときと
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