はないちもんめ

風がまだ少し寒いねって
唇をすくめる君を引き寄せたんだ
知らなかった極上の柔らかさ
動揺して直ぐこの手を離した

僕なんかじゃ
僕なんかじゃ
君を幸せに出来る権利はないの ねぇ
僕なんかが
僕なんかが
君の笑顔独り占めしてもいいの

はないちもんめガキの頃夢中で遊んでたっけな
あの子が欲しいでもあの子じゃ分からん だから
僕が欲しいならハッキリ欲しいって言ってよ
自惚れてるつもりは毛頭ないから
怖いんだ 不安なんだ 本当は

いつもの様 駅に送ってく
近道の公園 不意にキスをサレンダー
呆気にとられ目を真ん丸の僕を
覗き込むから二人またキスした

君じゃなくちゃ
君じゃなくちゃ
描けない未来が拡がってんだよ ねぇ
君さえ良きゃ
君さえ良きゃ
言葉に出来ずまた手を振るのか

僕が掴んだ手の強さで君の顔が歪んでく
ガラス細工だったらこの手はもう傷だらけ
不器用過ぎる自分が嫌いだアイムソーリー
それでも今夜は帰したくないから
朝まで 相談しよう そうしよう

勝って嬉しい花一匁
負けて悔しい花一匁
あの子が欲しい あの子じゃわからん
君が欲しい 君だけが欲しい

はないちもんめ最後はジャンケンで決める強引さに
子供の頃は疑問も無かったな だけど
もしも今そんなんで君が手に入れば
ここぞって時のチョキを迷いなく出すから
グーだけは グーだけは やめてね
君だけは 君だけは 譲れない
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