春夏秋冬

いつか花は枯れると 寂し気に 君は呟くの たとえ声が嗄れても
命を歌うよ 果てるその時まで

悪戯に時は流れていく 変わりのない君の横顔
幾度の眠れぬ夜を越えて 何を願う

瞼に忍ばせた哀絶の 瞬きさえ私の光 それは 確かな 答え

いつか風は止むよと 悲し気に 君は囁くの でも明日雨が止むなら
虹を見上げてる 頬に口付けるの

曖昧に人は忘れていく 色褪せない冷たい右手
木漏れ日の窓辺に思い出して 君を思う

ゆらゆらとたゆたう前髪は 行き場の無い
美しく ただ 強く 心の迷路

手と手繋いでいても 儚気に 君は俯向くの
ほらきっとね 指を解いたら 糸が絡まるの 空を 追いかけて

どんな事も覚えてるよ 遥か遠く微かでも 涙 メロディー
あの日の鼓動 手紙 五月雨を 私だけの言葉

それでもいつか夢が覚めたら 虚し気に 君は笑うかな

この春も 去り行く夏も まだここで愛を想ってる
この秋も 僅かな冬も
いつまでも ずっと 君と逢える日まで
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