和み酒

舞い散る桜の 派手さはないが
春を知らせる 梅いちりん
寒い風にも けなげに咲いて
おまえみたいに 一途な花よ
おいで今夜は ふたりで飲もうか
さしつさされつ おまえと和み酒

あふれる涙も 流れる汗も
雨と同じで いつかやむ
空を抱くよな 大きな虹が
情け架け橋 こころに架かる
深いきずなを 信じて飲もうか
もちつもたれつ 仲間と和み酒

おとこの旅路は 坂道ばかり
山を登れば 谷もある
時の激流(なが)れに 負けずに生きて
夢をあしたに 灯してゆこう
のぼる朝陽を 見つめて飲もうか
さしつさされつ 時代と和み酒
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