百花繚乱

生を受けたその意味を辿る
宿命(さだめ)ならば
逃げるなど愚か

いずれ滅ぶこの身体
ならば共に死ぬまで
憑依(つ)いてみせろ
その女(め)よ
ここへ

たとえ
舞い落ちる花の如く
この身、命、朽ち果てようと
息の途絶えるその瞬間(とき)までは
踊り続けよう

この体に流るる血は
ゆらりゆらり揺蕩う炎
鮮やかにこの身を焦がし
空へと翔べ

何も捨てぬその道を選ぶ
誰でもない己の答えを

幼き日の憂いを
晴らすは今この時
いざ決死の舞台へ
参らん

たとえ
奈落からも舞い上がる
譲りはせぬ 我が花道を
この喉枯れるその時までは
唄い続けよう

今瞳に映る全て
くらりくらり我が舞に乗せ
この世に凄艶なる姿
刻んでゆこう

美しき月闇に
咲き乱れる我が女(め)を
しかと今宵脳裏に
焼き付けよ

たとえ
舞い落ちる花の如く
この身、命、朽ち果てようと
息の途絶えるその瞬間(とき)までは
踊り続けよう

この体に降り立つ女(め)と
ゆらり、共に、命削ろう
艶やかに煌めき纏い
空へと翔べ
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