越後平野

あなたのいない 春から夏も
私にすれば 真冬(まふゆ)です
寒がる肌と 裏腹(うらはら)に
心は火照(ほて)る 血が騒ぐ
抱いてください もう一度
どこにも行くなと そばに来て
越後平野は 岬でとぎれ
あとは荒海 日本海

聞き分けのない 涙の粒を
ふいても心 晴れません
急いで詰めた 手荷物も
ほどかず胸に抱くばかり
あなた振り切る 旅なのに
なおさら思いは 舞い戻る
越後平野は 薄絹(うすぎぬ)模様
闇を灯りが 織りあげる

抱いてください もう一度
どこにも行くなと そばに来て
越後平野は 岬でとぎれ
あとは荒海 日本海
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