春な女

寒い夜風に 吹きよせられたのか
広い世間で ふたりが逢えたのは
堕(お)ちるとこまで 堕(お)ちればいいと
人生投げてた 俺だった…
おまえひとり おまえひとり
男の淋(さび)しさ 男の淋しさ わかってくれたのは

たったふたつの 年の差気にしては
三歩(さんぽ)さがって いつでも歩(ある)くやつ
そっと叱って 肩抱き寄せりゃ
倖(しあわ)せすぎると 涙ぐむ…
おまえひとり おまえひとり
命をかけても 惜しくはない女(おんな)

待ってくれるね 陽(ひ)のさす春の日を
きっとこの手で つかんでみせるから
耐えて忍んだ 雪割り草も
明日(あした)は芽をふく 花ひらく…
おまえひとり おまえひとり
死ぬまで一緒さ 死ぬまで一緒さ この世のみちづれは
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