最北みなと町

女ひとりの 旅路の果ては
流氷波打つ オホーツク
泣けとばかりに 汽笛が咽(むせ)ぶ
ここは最北 風の港町(まち)
好きよ好きよあなた 悲しいけれど
去ってゆきます こころに秘めて

たとえ二年の 年月(としつき)だけど
ともに暮らした 夢でした
けれどこの世の 運命(さだめ)に負けて
渡れなかった 夫婦橋
好きよ好きよあなた いついつまでも
吹雪舞い散る さいはて海峡

波に漂う カモメの声が
なみだ桟橋 胸を打つ
尽きぬ思いで 国後(くなしり)見れば
夜明け出船の ドラがなく
好きよ好きよあなた 一人きりでも
生きてゆきます 最北の港町(まち)
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