雪娘

風が吹いて雲が流れ
めずらしく晴れ間が見えた
雪に埋もれ 光る街を
窓辺で見るのか 雪娘

白い絵本 開いたような
おとぎ話の世界で
じっとひとり 少女は待つよ
春の足音

人のように窓に叩き
木枯しが吹き抜けてゆく
汽車の音の行方捜し
遠くを見るのか 雪娘

白い絵本 開いたような
おとぎ話の世界で
そっとひとり 少女は聞いた
春の歌声

白い絵本 開いたような
おとぎ話の世界で
そっとひとり 少女は聞いた
春の歌声
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