山陽道

それじゃ行くぜと 背を向けりゃ
露地(ろじ)を小走り 後追(あとお)い泣いた
雨に追われて 船坂(ふなさか)越えりゃ
やけにお前が 胸に泌(し)む
酒だ酒だよ こんな日は
ああ街道に 灯(あか)りが点(とも)りゃ
旅の宿場に 月も顔出すョー 山陽道

風よお前は なんで泣く
雲よ流れて 何処へ飛ぶ
俺は誠の 一文字(ひともじ)抱いて
夢があるから 夢を追う
野暮(やぼ)な野郎で ござんすが
ああ吉井川(よしいがわ) 渡れば安芸路(あきじ)
西へ流れて ここは男のョー 山陽道

宇品(うじな) 小郡(おごおり) ひとり旅
ああ見上げれば 満天の星
遥か夜空に 夢が燃え立つョー 山陽道
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