漁火のふるさと

窓を打つ雨が斜めに走る
夜をひたすら北へ行く汽車の中
季節の移ろいは無口だけれど
ふるさとはいつでもやさしいね
傷ついたこころを癒(いや)してくれる

ため息をつけば幸せ逃げる
そんなおまえのつぶやきが聞こえるよ
別れたわけじゃないやり直せるさ
ふるさとの訛(なまり)が迎えてる
これからはおまえを泣かせはしない

愛があればこそいとしさ募る
熱い気持を手土産に帰るから
漁火ゆれる海沿いの町
ふるさとの匂いが懐かしい
もう二度とおまえを離しはしない
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