黄金時代

アイツがあっちに行った夜
味のない酒を飲みながら音のない昔話を繰り返していた
くだらない火花散らしては汗だくのままで笑ってた
今となれば眩しかった太陽しか思い出せない

一人だなんて言うなよ
俺は見ていたんだよ
誰にも伝わらない輝きに満ち溢れてた
咲いて散らした花をまた咲かせようとした
君は間違っちゃいないと誰かに言ってほしかった

走ってる時は恐くなかった
立ち止まった時に考えた
ゴールが何処にも見えてこないって事
気付かないうちに通り過ぎた?
はじめからそんなものはなかった?
努力賞ばっかのレースだと笑い飛ばすヤツがまたやめていった

強く生きていたいんだと誰もが向かい風の中
隣で走っていてもお互いに目も合わさずに
そばにいてほしいんだと
抱きしめてほしいんだと
素直でいられるのはいつだって歌の中だけ

指された後ろ指に気づかないふり
聞こえないように
曲がり道が増えていくけど
ブレーキはとっくに壊れたまま

一人だなんて言うなよ
俺も息を切らしてるよ
誰にも伝わらない輝きで見えないほどに
咲いて散らした花をまた咲かせようとした
傷だらけ 埃まみれ
だけどそれはきっと美しい
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