snow, forest, clock

終わりまで日に一回君へ伝えるとして, 数万に過ぎないのが人生. だから,
何度でも君だけに言うよ. 明日になれば忘れても構わないから…失くなった
事すら気付かない様な些細な事も, 実は必ず君の中に確かに在って, また
些細なきっかけで君を温めるはずだって信じれば, 怖れずに死への階段を
日々昇っては降りるよ. 溶けて落ちてゆく雪の様に僕の日々が過ぎてゆく.
死が汝らを分つその時, いや, 一人残された時にこそ君を想おう. 世界の
誰もが君を忘れ去る日ってのはさ, 君や僕が思うよりずっと先なはずだって
信じれば, 怖れずに死への階段を日々昇っては降りるよ. 朽ちてなお茂る
森の様に君と日々が過ぎてゆくはずだって信じれば, 微笑って死への階段を
日々昇っては降りるよ. 溶けて落ちてゆく雪の様に僕の日々は過ぎてゆく.
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