この彗星の煌めきを

どうか消えないで 彗星
拙い絵が微笑むまで

眩しすぎて 見えないものばかり
精一杯の 願いの絵具を重ねてた

淡い水の 手触りで繋げた
生々流転 世界のすべてを感じたくて

無意味に並べた 衝動を 今
その飾紐(リボン)で 結んでみてくれないか

ああ
まるで天女のように こころに溶け込んで
おれを照らした微笑み 離したくない
瞳に焼き付けてた 一瞬が煌めく
あのときあんたがくれた くちづけで

どうか消えないで 彗星
拙い絵が色づくまで

あいつはきっと 見えるのかもしれない
疑心暗鬼は ときに魂をすり減らす

見上げた夜 七色の憂鬱
半分埋めた 雲の切れ間から差し込んでた

抑えられないよ 衝動が また
語りかける 出逢えた日のときめきを

そう
混ざり合う恋ならば こころが示す方へ
それがどんな未来でも 譲りたくない
指が触れ合うほどに 傍にいられるように
儚い光に誓うよ この想い

どうか消えないで 彗星
おぼろな絵を 息づかせて

花 鳥 風 零れ落ちたため息
移ろう情景を眺め
とこしえの月 夢の輪郭
変わらないもの 抱きしめた

描き上げるさ
まるで天女のように こころに溶け込んで
おれを照らした微笑み 離したくない
瞳に焼き付けてた 一瞬が煌めく
あのときあんたがくれた くちづけで

どうか消えないで 彗星
その軌道に
そっと紅を注してみた
筆の先
見つめ続けてもいいだろう
拙い絵が微笑んだよ
×